仏裁判所、汚職容疑でダティ文化相とゴーン元会長に審理出廷命令

7月22日、フランスの裁判所はダティ文化相(写真)とカルロス・ゴーン日産自動車元会長に対して、コンサルティング料に関する汚職と権力乱用の容疑で裁判所の審理に出廷するよう命じた。写真は14日、パリで撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
Dominique Vidalon
[パリ 22日 ロイター] - フランスの裁判所は22日、ダティ文化相とカルロス・ゴーン日産自動車元会長に対して、コンサルティング料に関する汚職と権力乱用の容疑で裁判所の審理に出廷するよう命じた。
フランス金融検察局(PNF)は昨年11月、汚職捜査の一環としてダティ氏とゴーン元会長を公判に付すよう要請していた。ダティ氏は次のパリ市長選に出馬するとの見方が広がっている。
捜査当局は、2009年に法相を退任したダティ氏をルノー・日産連合がコンサルタントとして採用した際に、ダティ氏が受け取った報酬について調べを進めてきた。
ダティ氏とゴーン元会長はいずれもこの報酬を巡る不正行為を否定。ダティ氏は22日、文化相を辞めるつもりはないと語り、裁判所の決定に異議を申し立てる考えを示した。
ダルマナン法相は、ダティ氏が辞任すべきかどうか質問されると「法手続き上の問題にはコメントできないが、偉大な政治家で個人的にはパリ市長になってほしいと思っているダティ氏が今は推定無罪の状態にあることは明白で、早々に非難してはならない」と述べた。