中国の不動産融資残高、2年ぶり高水準 政策支援で持ち直し

7月22日、中国人民銀行(中央銀行)が発表したデータによると、中国の不動産融資残高は6月末時点で前年同期比0.4%増の53兆3300億元(約7兆4300億ドル)と、2023年6月以来2年ぶりの高水準だった。写真は人民元紙幣と中国の旗のイメージ。2017年5月撮影(2025年 ロイター/Thomas White)
[北京 22日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が22日発表したデータによると、中国の不動産融資残高は6月末時点で前年同期比0.4%増の53兆3300億元(約7兆4300億ドル)と、2023年6月以来2年ぶりの高水準だった。
一連の不動産セクター支援策が背景。3月の0.04%増から加速した。ただ、2021年以前に見られた2桁成長には及ばない。
内訳では、個人向け住宅ローン残高が前年比0.1%減の37兆7400億元。不動産開発向け融資残高は0.3%増の13兆8100億元。
中国は近年、不動産セクターの支援策を相次いで打ち出しているが、引き続き不動産市場の低迷が国内経済の重しになっている。