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南ア、米関税で10万人の雇用失われる恐れ=中銀総裁

2025年07月17日(木)10時16分

7月16日、南アフリカ準備銀行(中央銀行)のハニャホ総裁(写真)は、トランプ米大統領による関税が導入されれば約10万人の雇用が失われる可能性があり、特に農業と自動車産業が大きな打撃を受けると述べた。ワシントンで4月撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ヨハネスブルグ 16日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(中央銀行)のハニャホ総裁は16日、トランプ米大統領による関税が導入されれば約10万人の雇用が失われる可能性があり、特に農業と自動車産業が大きな打撃を受けると述べた。

地元ラジオ局702に対し、8月1日から30%の関税が課されれば、特定の産業に甚大な打撃となる影響が出る可能性があると指摘。「農業は多くの低技能労働者を雇用しており、かんきつ類、食用ブドウ、ワインを中心に影響は極めて壊滅的となる可能性がある」と述べた。

また、トランプ政権が4月に課した自動車関税の影響で南アの対米自動車輸出が80%以上減少したとの統計は非常に懸念されるとし、「代替策が見つからなければ、雇用への影響は約10万人に達する可能性がある。それがわれわれが直面する現実だ」と述べた。

南アの失業率は既に世界最高水準で、公式統計では今年第1・四半期の失業率は32.9%、拡大定義では43.1%に達している。

ロイター
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