メキシコ、米への関税対抗措置を示唆 8月1日までに合意未達なら

メキシコのシェインバウム大統領は15日、トランプ米大統領の新たな関税措置を巡り、8月1日の期限までに合意に達しない場合、メキシコは行動を起こすとの考えを示した。(2025年 ロイター/Raquel Cunha)
[メキシコ市 15日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は15日、トランプ米大統領の新たな関税措置を巡り、8月1日の期限までに合意に達しない場合、メキシコは行動を起こすとの考えを示した。
シェインバウム氏は、8月1日までに合意に達することを期待しているとした上で、「合意に達しない場合は、他の措置について通知することになる」と指摘。合意は可能だと見ているものの、「あらゆるシナリオに備え、代替案も用意しておく必要がある」と述べた。
トランプ大統領は12日、メキシコが麻薬カルテルの阻止に十分な対策を講じていないとして、8月1日からメキシコからの輸入品に30%の関税を適用すると発表した。
また14日には米商務省が、メキシコからの輸入トマトの大半に17.09%の関税を課すと発表。シェインバウム氏は、トマト生産者との連携により、来週、対策を発表できることを望んでいると述べた。