原油先物が小幅安、市場は対ロ制裁や関税を引き続き注視

7月15日、 原油先物価格は小幅安。市場は米国の対ロシア制裁の可能性や関税の行方を引き続き注視している。テキサス州ミッドランドの油田で6月撮影(2025年 ロイター/Eli Hartman)
Anjana Anil
[15日 ロイター] - 15日の原油先物価格は小幅安。市場は米国の対ロシア制裁の可能性や関税の行方を引き続き注視している。
0000GMT(日本時間午前9時00分)時点で、北海ブレント先物は0.05ドル安の1バレル=69.16ドル。米WTI先物は0.09ドル安の66.89ドル。
両指標とも、前営業日は1ドル以上値を下げた。
トランプ米大統領は14日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、50日以内に停戦合意に応じなければ高関税を含む経済制裁を科す考えを表明。制裁が強化されれば、ロシア産石油の供給が一段と細る可能性はあるものの、 即時発動とせずに一定の猶予期間を設けたことで、交渉の余地を残したとの見方が拡大。 市場ではひとまず買い持ちを解消する動きが活発となった。
ANZのコモディティー(商品)担当シニアストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は顧客向けノートで「この猶予により、ロシアへの直接的な制裁が原油フローを混乱させるのではないかという懸念は和らいだ。貿易摩擦の高まりもセンチメントの重しとなった」と述べた。