韓国、不公正な株式取引の抑制に着手 違法な空売りなど

7月9日、韓国の金融規制当局と証券取引所運営会社は、李在明大統領が違法な取引を処罰する「一発退場」制度を命じたことを受け、違法な空売りを含む不公正な取引慣行を抑制する措置を準備した。ソウルで4月11日撮影(2025年 ロイター/Kim Soo-hyeon)
[ソウル 9日 ロイター] - 韓国の金融規制当局と証券取引所運営会社は、李在明大統領が違法な取引を処罰する「一発退場」制度を命じたことを受け、違法な空売りを含む不公正な取引慣行を抑制する措置を準備した。
金融委員会(FSC)は9日、FSC、金融監督院(FSS)、韓国取引所の合同タスクフォースが株価操作を標的にするとし、長期的には不正な利益を回収し、違反者を資本市場から排除すると表明した。
FSCは「重大な空売り違反に対しては、業務停止や取引制限とともに最高レベルの罰金(空売り注文の100%)が科される」と述べた。
金融規制当局は3月、空売り違反に関する調査を終了し、計13行の外資系銀行に制裁金を科したと発表した。
韓国の資本市場法ではネイキッド・ショートセリング(裏付けとなる株式を借りずに行う空売り)が禁止されている。
同国は3月、違法取引をより適切に検出するためのシステムを整え、5年ぶりに空売りを解禁した。
FSCは「株式市場の成長と信頼性」を確保するため、時価総額や売上高などの上場基準を徐々に厳格化していく計画だ。