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米はチベット問題で中国を非難する「立場にない」=毛報道官

2025年07月09日(水)11時56分

 中国外務省の毛寧報道局長は8日の記者会見で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の90歳の誕生日にルビオ米国務長官が声明を寄せたことに反発し、米国はチベット問題を巡って中国を非難する「立場にない」と述べた。写真は米中の国旗。2023年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[北京 8日 ロイター] - 中国外務省の毛寧報道局長は8日の記者会見で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の90歳の誕生日にルビオ米国務長官が声明を寄せたことに反発し、米国はチベット問題を巡って中国を非難する「立場にない」と述べた。

毛氏はダライ・ラマ14世について「宗教を隠れみのにして反中分裂活動に従事している政治亡命者」であり、チベット民族を代表したり、チベットの将来を決定したりする「権利はない」と言明。米国はチベット関連問題の「敏感さ」と重要性を十分認識すべきだと訴えた。

ルビオ長官は、チベットの人々が「干渉なしに宗教指導者を自由に選び崇拝できる」ための努力を支援するとのメッセージを送り、14世の後継者選びに干渉する中国をけん制した。今年5月には、ダライ・ラマに次ぐ宗教的権威を持つとされる「パンチェン・ラマ」の11世に認定された後に失踪したニマ氏の「即時解放」も中国に求めている。

ロイター
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