米国のはしか流行、6年ぶり高水準 ワクチン接種率低下が主因

7月7日、米ジョンズ・ホプキンス大学の流行対策センターによると、今年は米国におけるはしかの症例数が6年ぶりの高水準に達している。写真ははしかの検査場を示す看板。テキサス州セミノールで2月撮影(2025年 ロイター/Sebastian Rocandio)
[7日 ロイター] - 米ジョンズ・ホプキンス大学の流行対策センターによると、今年は米国におけるはしかの症例数が6年ぶりの高水準に達している。ワクチン接種率の低下で急増しているという。
4日のデータによると、症例は1277件で、これまでの記録である2019年の1274件を上回っている。
はしかは2000年に国内撲滅が宣言されたが、米疾病対策センター(CDC)は海外旅行に関連する症例の調査を続けており、流行は撲滅後も毎年確認されている。
米国で最悪水準となっている今年の流行は子どもを中心とするワクチン接種率低下が主因で、特にテキサス州やニューメキシコ州などでは、接種率が集団免疫に必要な95%の基準を大きく下回っている。
ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、現在の流行の震源地であるテキサス州では790件の症例が確認され、ニューメキシコ州では95件が報告されている。
この数字には毎週更新されるCDCのデータにはまだ反映されていないが、7月1日現在、38の管轄区域で合計1267件のはしかの確認症例と3件の死亡が報告されている。