世界食料価格指数、6月は0.5%上昇 食肉などがけん引=FAO
[パリ 4日 ロイター] - 国連世界食糧農業機関(FAO)が4日発表した6月の世界食料価格指数は平均128.0ポイントで、前月比0.5%上昇した。食肉、植物油、乳製品価格の上昇がけん引した。
前年比では5.8%上昇したが、ロシアのウクライナ侵攻を受けた2022年3月のピークを20.1%下回った。
穀物価格指数は前月比1.5%低下、前年比では6.8%低下した。世界的にトウモロコシ価格が2カ月連続で急落した。
一方、小麦価格はロシア、欧州連合(EU)、米国における天候への不安から上昇した。
植物油価格は前月比2.3%上昇。パーム油、菜種油、大豆油の価格が上昇したためで、前年比でも18.2%上昇した。
砂糖価格は前月から5.2%下落し、21年4月以来の低水準となった。
食肉価格は126.0ポイントと過去最高を記録し、前年比6.7%上昇した。
乳製品価格は前月比0.5%、前年比で20.7%それぞれ上昇した。
FAOは別の報告書で、25年の世界の穀物生産量について、前年比2.3%増の29億2500万トンと、過去最高を記録すると予測。前回予測から0.5%上方修正した。