テスラ8%安、マスク氏のコミットメントに疑念 「アメリカ党」結成で

米電気自動車(EV)大手テスラの株価が7日序盤の取引で、約8%下落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が新党「アメリカ党」を立ち上げたと表明したことを受け、マスク氏のテスラへのコミットメントを巡る懸念が再燃した。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの株価が7日序盤の取引で、約8%下落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が新党「アメリカ党」を立ち上げたと表明したことを受け、マスク氏のテスラへのコミットメントを巡る懸念が再燃した。 マスク氏は5日、Xでフォロワーに実施したアンケートに基づき、「今日、自由を取り戻すためにアメリカ党が結成された」と投稿した。 マスク氏はトランプ米大統領の看板政策を盛り込んだ大規模減税・歳出法を批判し、新党を立ち上げ、支持した議員を落選させるために資金を使うと発言していた。一方、トランプ氏は、テスラなどマスク氏の会社への補助金削減を政府効率化省(DOGE)が検討すべきだとの考えを示唆している。両氏の確執は、2026年の中間選挙にも影響が及ぶ可能性がある。 サクソ・マーケッツの英投資家ストラテジスト、ニール・ウィルソン氏は、「投資家は2つのことを心配している。1つは補助金に影響するトランプ氏の怒り、もう1つは、より重要なことだが、マスク氏の注意力散漫だ」と述べた。 テスラに強気筋のウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏は、マスク氏の政治への固執に対し、多くの投資家が「疲労感」を感じているという見方を示した。