紅海でギリシャ船攻撃、乗組員救助 フーシ派攻撃に類似の指摘
[カイロ/アテネ 6日 ロイター] - イエメン南西沖の紅海で6日、ギリシャ企業が運航するばら積み貨物船「マジック・シーズ」が銃撃や無人艇、ミサイルによる攻撃を受け、乗組員は近くを航行していた船舶に救助された。海上警備会社などが明らかにした。イエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃に類似しているという。紅海での船舶攻撃が報告されるのは4月半ば以来。
英国の海事機関UKMTOと英警備会社アンブリーによると、マジック・シーズはまず8隻の小型ボートから銃撃や自走式手りゅう弾による攻撃を受け、船上の警備員が反撃した。
アンブリーの関係者は同船がその後、無人艇やミサイルの攻撃を受けたと述べた。UKMTOは攻撃により船内で火災が発生したとしている。
海上保安当局筋によると、船は浸水し、乗組員は船を放棄せざるを得なかった。運航会社ステム・シッピングもこの情報を確認した。
UKMTOによると、乗組員は全員、近くを航行していた商船に救助され無事だった。
アンブリーは攻撃を受けた貨物船について「フーシ派の標的の特徴」に合致すると指摘した。