アダムズNY市長、無所属で再選目指し選挙運動開始

ニューヨーク市のアダムズ市長は、今週初めに民主社会主義者を自称するゾーラン・マムダニ・ニューヨーク州議員が同市長選の民主党予備選で予想外の勝利を収めたのに続いて、6月26日に再選に向けた選挙運動を開始した。ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
[26日 ロイター] - ニューヨーク市のアダムズ市長は、今週初めに民主社会主義者を自称するゾーラン・マムダニ・ニューヨーク州議員が同市長選の民主党予備選で予想外の勝利を収めたのに続いて、26日に再選に向けた選挙運動を開始した。
アダムズ市長は市庁舎で開かれた集会で、マムダニ氏の名前を出さなかったが、彼の政治的立場や背景にそれとなく触れた。
アダムズ市長は「この選挙は労働者階級出身の候補者と裕福な家庭に育った候補者のどちらかを選ぶことになる」と語った。「犯罪を減らし、史上最も多くの雇用を創出し、数十年ぶりに数多くの住宅を建設した人物と、法案を1本も通していない州議会議員のどちらかの選択だ」という。
アダムズ氏は2021年の初当選時、民主党から出馬し当選したが汚職事件で起訴された後、トランプ米政権の司法省が起訴を取り下げたため人気が急落した。アダムズ氏は4月、マムダニ氏やニューヨーク州のアンドリュー・クオモ前知事が立候補した同市長選の民主党予備選を避け、無所属で再選を目指すと発表した。
マムダニ氏の予備選勝利と本選で勝利する可能性を巡って、進歩派は前向きで経済問題に焦点を当てた選挙運動だとして歓迎する一方、保守派や一部のビジネス界は民主的社会主義的な政策を批判している。
ニューヨーク市出身のトランプ大統領は25日、マムダニ氏が「完全な共産主義者という愚か者だ」と交流サイト(SNS)に投稿した。