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イラン指導部は「張り子の虎」、平和的に交代へ=ノーベル賞受賞者

2025年06月26日(木)10時58分

 6月25日、イランのノーベル平和賞受賞者シリン・エバディ氏(写真)は、イランとイスラエルの紛争によって「張り子の虎」のようなイラン指導部の弱さが露呈したとし、平和的な革命で最高指導者ハメネイ師が打倒されるとの見方を示した。2023年8月、オスロで撮影(2025年 ロイター/Fredrik Varfjell)

[ロンドン 25日 ロイター] - イランのノーベル平和賞受賞者シリン・エバディ氏は25日、イランとイスラエルの紛争によって「張り子の虎」のようなイラン指導部の弱さが露呈したとし、平和的な革命で最高指導者ハメネイ師が打倒されるとの見方を示した。

2009年から暮らすロンドンでロイターのインタビューに応じ、イラン国民と世界は紛争を見て「(イラン)指導部がいかに張り子の虎であるかを知った」と述べた。

人権活動家で03年にノーベル平和賞を受賞した弁護士のエバディ氏は、1979年からイランを統治するイスラム教シーア派聖職者の体制を強く批判してきた。

治安当局者によると、ハメネイ師はイスラエルの攻撃でイラン軍上層部や主要な核科学者らが相次いで殺害される中、自身は身を潜めたとされる。

エバディ氏は「戦時に身を隠すような指導者を国民は信頼しない」とし、2022年にイラン系クルド人女性マフサ・アミニさんが死亡した際に起きたデモなど過去の抗議活動は変革に対する大衆の支持を示していると指摘。

「今回は国民が成功し、現体制は消滅するだろう」と述べた。

ロイター
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