ニュース速報
ワールド

トランプ氏、攻撃の成果強調 イランと来週協議で「合意に署名も」

2025年06月26日(木)08時20分

6月25日、トランプ米大統領は米政府が来週イランと協議し、核開発計画を中止する確約を求めるという見通しを示し、米国のイラン攻撃がイスラエルとイランの戦争を迅速に終結させたと評価した。写真はイラン軍を支持する集会に参加する人々。24日、テヘランで撮影。WANA提供写真(2025年 ロイター/Majid Asgaripour)

[ハーグ/テルアビブ/イスタンブール 25日 ロイター] - トランプ米大統領は米政府が来週イランと協議し、核開発計画を中止する確約を求めるという見通しを示し、米国のイラン攻撃がイスラエルとイランの戦争を迅速に終結させたと評価した。

トランプ氏は25日、米国によるイラン核施設攻撃が同国の核開発を数十年遅らせたと主張。「完全な破壊」を達成したとし、これは誰にとっても大きな勝利だと述べた。

ロイターを含むメディアは24日、米情報機関の初期の分析として、攻撃はイラン核開発計画の中核部分には届かず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いと報じた。

しかし、トランプ氏は「情報機関(の評価)は確定的ではなかった」とし、「情報機関は『分からない、非常に深刻な事態だった可能性がある』と言っている。それは正しいと思う」と述べた。

イランとイスラエルの停戦は12日間の激しい戦闘後、維持されており、両国の国民は通常の生活を取り戻そうとしている。

トランプ氏はイランが再び核兵器開発に関与することはないという見方を示し、「われわれは来週、イランと協議するつもりだ。合意に署名する可能性がある」と述べた。

米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官は25日、一連の信頼できる情報から、先週末の米軍の攻撃によりイランの核開発計画は深刻な損害を受け、立て直しには数年を要することが示唆されるとの見方を示した。核開発計画が破壊されたとは明言しなかった。

トランプ氏は、イランが和解に向けた外交的な道を追求すると確信していると述べた。来週の協議について、開催地や参加者などの詳細は明らかにしなかった。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イランの高濃縮ウランの多くはイスラエルと米国の攻撃を免れた可能性があるとの認識を示した。

イランの核施設に査察官を再び派遣し、米国とイスラエルによる攻撃の影響を評価し、濃縮ウランの貯蔵量を確認することが最優先事項だとした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ブラジル議会、ルラ大統領の金融取引税引き上げを却下

ビジネス

日本のM&A、上期34兆円で過去最高 トヨタグルー

ビジネス

世界のエネルギー部門CO2排出量、4年連続で過去最

ビジネス

ネスレ米法人、合成着色料の使用停止へ 26年半ばま
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 5
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 8
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 9
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 10
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中