NATO「ウクライナ支援を完全に確約」、欧州は責任拡大=事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は25日、米国を含むNATO加盟国全体が、ロシアの侵攻を受けているウクライナを支援することに「完全にコミット」していると述べた。23日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 25日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は25日、米国を含むNATO加盟国全体が、ロシアの侵攻を受けているウクライナを支援することに「完全にコミット」していると述べた。
ルッテ氏はオランダ・ハーグで開かれたNATO首脳会議後にロイターのインタビューに応じ、「米国を含むNATO全体が、ウクライナが戦い続けられるようにし、(ロシアとの)和平が成立した場合、和平合意または停戦が確実に持続的で永続的なものになるようにすることに完全にコミットしている」と述べた。
その上で、欧州諸国がウクライナに対する軍事支援に一段の責任を担う方向に明確に向かっていると指摘。同時に、米国は情報共有のほか、防空システムの提供も含む実際的な軍事支援の面で引き続き大きく関与していくと述べた。
NATOは今回の首脳会議で2035年までに加盟各国の防衛支出を国内総生産(GDP)比5%に引き上げる目標を承認。加盟国の集団防衛を定めたNATO条約第5条に対する「揺るぎないコミットメント」も再確認した。