イタリア、ロシア新興財閥の資産凍結額は26億ドル超に

6月23日、イタリアは2022年のロシアのウクライナ侵攻以降、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)が保有する約23億ユーロ(26億4000万ドル)相当の資産を凍結したことが、イタリア当局のデータで明らかになった。写真は、イタリアの小さな町マリーナ・ディ・カラーラの港に係留されている、ロシアの億万長者が関係するとされる世界最大級で最高級のヨット、シェヘラザード。2022年3月撮影(2025年 ロイター/Jennifer Lorenzini)
[ミラノ 23日 ロイター] - イタリアは2022年のロシアのウクライナ侵攻以降、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)が保有する約23億ユーロ(26億4000万ドル)相当の資産を凍結したことが、イタリア当局のデータで明らかになった。
イタリアは欧州連合(EU)の対ロシア制裁の一環として、銀行口座や高級別荘、ヨット、自動車などの資産を差し押さえている。
イタリア銀行(中央銀行)は2023年6月時点で凍結した資産の総額を25億ドルとしていた。
中銀は今月、凍結した資産の最新データを公表しなかったが、対ロシア制裁により凍結した資金が2024年12月までに合計約2億8000万ユーロとなり、前年比4400万ユーロ増えたと明らかにした。
一方、イタリアの税務警察は6月上旬、ミラノを拠点とするイラン企業イリタル・シッピング・ラインズと同社の総額100万ユーロ超相当の不動産2件を差し押さえた。理由は「ロシアのウクライナ侵攻に対するイランの軍事支援」としている。