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米トランプ氏企業、金融街の高層ビル債務完済 財務改善で

2025年06月24日(火)14時02分

 6月23日、トランプ米大統領の一族が経営する複合企業「トランプ・オーガニゼーション」は、東部ニューヨーク州マンハッタンにある高層オフィスビル「40ウォール・ストリート」の債務総額1億6000万ドルを現金で全額返済したと発表した。写真はトランプ・ビルディングの入口。2023年3月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Amanda Perobelli)

[23日 ロイター] - トランプ米大統領の一族が経営する複合企業「トランプ・オーガニゼーション」は23日、東部ニューヨーク州マンハッタンにある高層オフィスビル「40ウォール・ストリート」の債務総額1億6000万ドルを現金で全額返済したと発表した。

同社広報担当者はトランプ氏が昨年11月の大統領選で返り咲いて以降、財務が改善したと強調した。

40ウォール・ストリート向け融資は返済期限が7月上旬に迫っていた。アナリストらの推計では債務総額のうち、約1億1400万ドルが未払いだった。

同ビルは米金融街を象徴する72階建ての歴史的建造物。トランプ氏が100万ドルで購入し、最も成功した不動産投資の1つと誇ってきた。ただ、ここ数年は空室率が高く賃貸料収入で債務支払いがまかなえない状況だった。

ただ、トランプ氏のゴルフ・リゾート事業は近年好調で、現金収入を積み上げている。ここ数カ月間は、トランプ・オーガニゼーションは開発業者と収益性の高いライセンス契約を結んだほか、暗号資産(仮想通貨)分野進出のため複数の先行的な事業を開始したことで、手数料などの収入が数億ドルに及んでいる。

ロイター
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