イラン核施設攻撃を受け、FBIが米国内の報復テロに警戒を呼びかけ
FBI Warns of Possible Iran Retaliation Following Strikes on Nuclear Sites

イラン核施設にバンカーバスターを落とす「真夜中の鉄槌」作戦に出動の準備をするB2ステルス爆撃機(6月、ミズーリ州ホワイトマン空軍基地)U.S. Air Force/Handout via REUTERS
<トランプ米大統領は急転直下、イランとイスラエルの停戦合意を発表したが、当事者の自制が試されるのはこれからだ>
FBI(米連邦捜査局)は6月23日、週末に行われたアメリカ軍によるイランの核施設3カ所への攻撃を受け、イラン勢力またはその支持者による報復リスクが高まっているとして、国内当局に警戒を呼びかけた。
ニューヨーク・タイムズが入手したFBIの内部メモには、イランと関係のあるグループが「地政学的な出来事に反応してアメリカの利益を標的にしてきた歴史があり、今後もその動きを強める可能性が高い」と記されていた。
FBIは各地の支局に対し、軍事施設や報復対象となり得る人物への脅威を特に注意深く監視するよう指示している。
本誌は23日にFBIにメールで問い合わせたが、コメントは得られなかった。
ドナルド・トランプ大統領は6月22日夜、フォルドウ、ナタンツ、イスファハンにあるイランの核施設3カ所に対し「非常に成功した攻撃」を行ったと発表した。
この決定は、6月13日以降、イスラエルとイランが攻撃の応酬を続ける中で下された。イスラエルはイランが核兵器の製造に近づいているとして、アメリカに核施設への攻撃を要請していた。イラン側は、自国の核計画はあくまで民間目的だと主張している。