米のイラン攻撃、ハメネイ師体制強化するだけ=メドベージェフ氏

ロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は6月22日、トランプ米大統領がイランへの攻撃で新たな戦争を始めたとし、これによりイラン最高指導者ハメネイ師を中心に社会が結束し同国指導部が強化されるという見解を示した。2024年6月13日、ロシアのドゥブナで撮影。Sputnik/Alexei Maishev(2025年 ロイター)
[モスクワ 22日 ロイター] - ロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は22日、トランプ米大統領がイランへの攻撃で新たな戦争を始めたとし、これによりイラン最高指導者ハメネイ師を中心に社会が結束し同国指導部が強化されるという見解を示した。
メドベージェフ氏は「平和推進派の大統領として就任したトランプ氏が米国にとって新たな戦争を始めた。このような成功ではノーベル平和賞は受賞できないだろう」と指摘。
「イランの政治体制は維持されており、さらに強化されている可能性が高い。国民は支持していなかった人々でさえも、精神的指導者のもとに結束しつつある」と述べた。
また、イランの核施設は米国の攻撃によって影響を受けていないようであり、米国は地上作戦に巻き込まれる危険があるとの見方を示した。