中国・NZ首脳会談、貿易や太平洋の安全保障を協議

6月20日、中国の習近平国家主席とニュージーランド(NZ)のラクソン首相は、北京で会談し、関係強化における貿易の役割について協議した。北京で撮影。提供写真(2025年 ロイター/China Daily)
Liz Lee Renju Jose
[北京/シドニー 20日 ロイター] - 中国の習近平国家主席とニュージーランド(NZ)のラクソン首相は20日、北京で会談し、関係強化における貿易の役割について協議した。ラクソン氏はインド太平洋の平和と安全保障の重要性を訴えた。
NZ政府が発表した声明文によると、2023年11月の就任以来初の訪中となったラクソン氏は、インド太平洋における安定と緊張緩和の必要性、そしてNZの「太平洋主導の優先事項に対する永続的な支持」を主張した。
ラクソン氏は、会談は「建設的」だったとXに投稿。「NZと中国の関係の深さについて話し合った。複雑な世界において、オープンな対話はこれまで以上に重要だ」とした。
中国国営通信の新華社によると、習氏は、両国が共通点を模索し、相違点を「正確に」と捉えるよう呼びかけた。特定の問題には言及しなかった。
「中国とNZの間には歴史的な遺恨や利害の対立はない。だからわれわれは互いを尊重し、共通の基盤を求めるべきだ」と語り、意見の相違を正確に把握して取り組むべきと続けた。