中国、中部と南部で洪水警報 今年初の「赤色」

6月20日、中国の中部と南部では、洪水への厳重な警戒態勢が敷かれた。毎年恒例の東アジアモンスーンが勢いを増す中、豪雨による被害が懸念されている。写真は19日、広東省肇慶市懐集県で撮影(2025年 ロイター/cnsphoto)
Joe Cash Liz Lee
[北京 20日 ロイター] - 中国の中部と南部では20日、洪水への厳重な警戒態勢が敷かれた。毎年恒例の東アジアモンスーンが勢いを増す中、豪雨による被害が懸念されている。
19日遅く、安徽省、河南省、湖北省、湖南省、貴州省、広西チワン族自治区に警戒レベルが最も高い「赤色警報」が今年初めて発令されたと、国営新華社が水利省と国家気象予報局を引用して報じた。
湖南省の大雨は19日、澧水の上流と下流で1998年以来最大の洪水を引き起こした。
重慶では、水が通りにあふれ、団地が泥水に浸かり、複数の車が流された。電線の上まで浸水したところもあったという。
広東省の肇慶市では18日、洪水が警報レベルを5メートル以上上回り、電力供給が中断された。