石破首相、ガソリン価格「175円上限に」 中東情勢で補助拡充

　６月１９日、石破茂首相は官邸で記者団の取材に応じ、ガソリン価格の高騰に備え予防的な激変緩和措置を２６日から開始すると正式発表した。写真は昨年１０月撮影（２０２５年　ロイター）

Shiho Tanaka

［東京　１９日　ロイター］ - 石破茂首相は１９日夕、官邸で記者団の取材に応じ、ガソリン価格の高騰に備え予防的な激変緩和措置を２６日から開始すると正式発表した。レギュラーガソリンの店頭価格が「１７５円程度の水準から上昇することがないよう目指す措置」と説明した。

現在は１リットル当たり１０円を定額支給しているが、中東情勢の混乱が長引いて原油価格が上昇した場合に備えて補助金を追加支給する。予防措置はガソリン需要の拡大が見込まれる７─８月にかけて実施する予定で、レギュラーガソリンの店頭価格が全国平均で１リットル当たり１７５円を超えた場合、超過分の補助を行う。財源には４─５月の余剰分を活用する。