カナダ首相と州首相ら会談、資源開発の時間短縮・米国依存低減へ

6月2日、カナダのカーニー首相(写真)は10州の首相らと会談し、資源開発プロジェクトの承認迅速化や米国への経済的依存度の低減などを協議した。写真は同日、中西部サスカチュワン州で撮影(2025年 ロイター/Nayan Sthankiya)
[オタワ 2日 ロイター] - カナダのカーニー首相は2日、10州の首相らと会談し、資源開発プロジェクトの承認迅速化や米国への経済的依存度の低減などを協議した。
現在、鉱山やパイプラインのプロジェクト承認までに10年以上かかることがある。
カーニー氏は承認プロセスを合理化することで国内総生産(GDP)を押し上げ、米国の関税による打撃を和らげることができるとの見方を示した。
カナダ政府は国益にかなうプロジェクトをより早く完成させる方針で、プロジェクト候補のリストを出すよう各州に求めたという。承認までの期間は5年から2年に短縮される。
カーニー氏は州首相らとの会議の冒頭で「われわれは米国との関係を再定義する過程にある。今後数週間、数カ月が重要になる」と述べた。
ただ、州政府間や先住民族との合意形成などに時間がかかる可能性はある。