イラン、核問題巡る米提案拒否の構え=外交筋

イランは核開発問題を巡る米政府の提案を拒否する構え。イランと米国の国旗(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)
Parisa Hafezi
[ドバイ 2日 ロイター] - イランは核開発問題を巡る米政府の提案を拒否する構え。イランの外交官が2日明らかにした。
米国の提案は非現実的で、イランの利害に対処しておらず、ウラン濃縮に対する米政府の姿勢に変化が見られないと説明。また、制裁解除に関して明確な説明がないとしている。
イランの交渉団に近い同外交官はロイターに「イランは米国の提案に対する否定的な回答を作成しており、これは米国の申し出の拒否と解釈できる」と述べた。
新たな核合意に向けた米国の提案は、イランと米国の協議を仲介しているオマーンの外相が31日にイランに提示した。
ホワイトハウスはイランに提案を受け入れるよう要請。報道官は「トランプ大統領は、イランは決して核爆弾を保有できないと明言している。ウィトコフ特使は具体的かつ受け入れ可能な提案をイランに示した。これを受け入れることが最もイランの国益にかなう」と述べた。
その上で、政府は提案の詳細についてメディアにコメントしないとした。