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FRB、24年は保有債券に1.06兆ドルの含み損 小幅に拡大

2025年06月04日(水)13時31分

ニューヨーク連銀が3日に発表した報告書によると、米連邦準備理事会(FRB)は2024年、保有する債券の含み損が1兆0600億ドルとなり、23年の9484億ドルから小幅に拡大した。写真はニューヨークのFRBのコーナーストーン前で2019年に撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 3日] - ニューヨーク連銀が3日に発表した報告書によると、米連邦準備理事会(FRB)は2024年、保有する債券の含み損が1兆0600億ドルとなり、23年の9484億ドルから小幅に拡大した。昨年の含み損について、「イールドカーブ全体の市場金利の上昇」によるものと説明。保有債券の規模縮小によって部分的に相殺されたとしている。

保有債券に含み損が生じても金融政策運営に影響はなく、FRBが債券を満期まで保有することを踏まえると、特筆すべき問題ではない。報告書は、FRBが保有する債券の含み損は向こう何年間も続くだろうと指摘している。

コロナ禍に市場を安定させ景気を刺激するため国債やモーゲージ債を買い入れたことから、FRBのバランスシートは急拡大、22年にはピークの9兆ドルに達した。ここしばらくは保有資産を縮小しており、バランスシートの規模は現在6兆7000億ドルとなっている。報告書は26年1月には6兆2000億ドルで安定するとしている。

ロイター
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