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航空燃料SAF、IATAが今年の生産倍増を予想

2025年06月02日(月)12時44分

国際航空運送協会(IATA)は1日、持続可能な航空燃料(SAF)の生産量が今年倍増して200万トンに達し、航空会社の燃料消費量の0.7%を占めると予想した。IATAのウィリーウォルシュ事務総長。2023年6月に撮影(2025年 ロイター/Dilara Senkaya/File Photo)

[ソウル 1日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は1日、持続可能な航空燃料(SAF)の生産量が今年倍増して200万トンに達し、航空会社の燃料消費量の0.7%を占めると予想した。

IATAは、航空会社が持続可能性(サステナビリティー)目標を達成できないとの危機感を募らせており、SAFの生産が失望を招くほど遅れていると指摘している。

SAFは廃食油や植物などを原料とする燃料で、従来のジェット燃料より価格が高い。

IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、生産量の増加は心強いとしながらも、比較的少量のSAFでも世界の航空会社の燃料費が44億ドル増えると指摘。

「生産拡大とコスト削減に向けた効率向上の進捗ペースを加速する必要がある」と述べた。

航空業界は2021年、SAFへの段階的な切り替えなどを通じて50年までのネットゼロ(排出量実質ゼロ)を目指すことで合意した。

航空会社は、SAFの供給不足を巡ってエネルギー会社と対立。航空機大手のエアバスとボーイングに対しても、燃料効率の良いジェット機の納入を急ぐよう求めている。

ロイター
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