南ア1─3月期GDP、0.1%増 農業好調も鉱業・製造業不振

南アフリカ統計局が発表した2025年1─3月期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.1%増だった。写真は2024年9月、ヨハネスブルクで撮影(2025年 ロイター/Ihsaan Haffejee)
[プレトリア 3日 ロイター] - 南アフリカ統計局が発表した2025年1─3月期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.1%増だった。農業は15%以上増えて好調だった一方、鉱業は4%、製造業は2%それぞれ減った。ロイターがまとめたエコノミスト予想は横ばいだった。前年同期比0.8%増と、予想の0.7%増を上回った。
24年10─12月期の成長率は0.4%増と、当初の見通し0.6%増から下方修正した。
南アフリカは、08─09年の世界金融危機以来、経済成長に勢いを欠き、過去10年の年間成長率は平均で1%を割り込んでいる。昨年の連立政権樹立以降、企業や消費者の心理は改善されたものの、生産量の増加につながっていない。
リセンガ・マルレケ統計局長は記者会見で「経済成長は十分でなく、マイナス成長に陥りかねない」と述べた。
南アフリカ準備銀行(中央銀行)は先週、25年の経済成長率見通しを1.2%と、従来の1.7%から引き下げた。
キャピタル・エコノミクスはリサーチノートで、今回のデータは南アフリカ経済が勢いを失っていることを示しており、中銀による追加利下げの必要性が高まっているとの見方を示した。