台湾、WHO年次総会に招待されず 中国が反対

5月19日、世界保健機関(WHO)加盟国は、ジュネーブで開催される年次総会に台湾を招待するという提案を、中国などの反対により却下した。ジュネーブで1月28日撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ 19日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)加盟国は19日、ジュネーブで開催される年次総会に台湾を招待するという提案を、中国などの反対により却下した。
ベリーズとセントビンセント・グレナディーン諸島は、台湾が今年の総会にオブザーバーとして参加することを認めるという提案を行った国々を代表して発言。セントビンセントは台湾の除外を「不公平で自滅的」と表現した。しかし、中国とパキスタンはこの案に反対し、総会は台湾の除外を受け入れた。
中国の陳旭・駐ジュネーブ国際機関代表部大使は「提案は国連の権威と戦後の国際秩序に公然と挑戦するものだ」と主張した。
中国外務省は19日、台湾は「中央政府」の同意なしに世界保健総会に参加する理由も権利もないと表明。台湾当局の「分離主義的」"姿勢が総会に参加する政治的基盤を失わせたと指摘した。
台湾は2009年から16年の間、総会にオブザーバー参加していた。