ニュース速報
ワールド

ブリンケン米国務長官、後任ルビオ氏に「最強の手札を」 政権移行控え

2024年12月05日(木)15時24分

 ブリンケン米国務長官(写真)は4日、トランプ次期政権で後任となるマルコ・ルビオ氏がウクライナ問題を含む外交課題を確実に引き継げるよう努力していると述べた。ベルギー・ブリュッセルで4日撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)

Humeyra Pamuk

[ブリュッセル 4日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は4日、トランプ次期政権で後任となるマルコ・ルビオ氏がウクライナ問題を含む外交課題を確実に引き継げるよう努力していると述べた。

ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)外相会議に出席しているブリンケン氏は、ロイターのインタビューに応じた。

国務長官の職務引き継ぎについて、「次期政権に可能な限り最強の手札を渡すことに私の意図と焦点がある。それが彼らの利益であり、国の利益であり、政権の利益だと考えている」と述べた。

53歳のルビオ氏は対中強硬派で、キューバ共産党政権を公然と批判する一方、イスラエルの強力な支持者として知られている。

バイデン政権は、次期政権のウクライナ政策が不透明であるとして、今のうちに軍事援助を加速させロシアとの戦争でウクライナの立場を強化しようとしている。

ブリンケン氏は、ウクライナを強化するために現政権が講じている措置はトランプ政権にも利益をもたらすと述べたが、ウクライナ問題でトランプ氏がバイデン政権の立場に同調しているかどうかについては言及を控えた。

ブリンケン氏は、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争終結に向けたバイデン政権の取り組みで先頭に立ってきた。

「われわれは最終的な合意に達するため、全力を尽くすことに注力している」と述べたが、交渉の現状について詳細は明らかにしなかった。

国務長官としてイスラエルを支持してきたことが自身の功績にどのような影響を与えるかとの質問に対し、「この政権が終わった後、われわれが何をしたのか、正しかったのか、間違ったのかを人々が判断する時が来るだろう。おそらく、かなりの時間がかかるだろう」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送-米、ロ産石油輸入巡り対中関税課さず 欧州の行

ワールド

米中、TikTok巡り枠組み合意 首脳が19日の電

ワールド

イスラエルのガザ市攻撃「居住できなくする目的」、国

ワールド

米英、100億ドル超の経済協定発表へ トランプ氏訪
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中