メキシコ、米次期政権の関税に報復も 経済相が示唆

メキシコのエブラルド経済相(写真)は11日、トランプ次期米政権がメキシコからの輸入品に追加関税を課した場合、米国からの輸入品に報復関税をかける可能性を示唆した。10月15日、メキシコ市で撮影(2024年 ロイター/Raquel Cunha)
[メキシコ市 11日 ロイター] - メキシコのエブラルド経済相は11日、トランプ次期米政権がメキシコからの輸入品に追加関税を課した場合、米国からの輸入品に報復関税をかける可能性を示唆した。
ラジオ局ラジオ・フォルムラのインタビューで、1期目のトランプ政権が移民対策でメキシコ政府に譲歩を求めた際、メキシコからの輸入品に25%の関税をかけると脅したことに言及。
「あなたが私に25%の関税をかけるなら、私は関税で応じざるを得ない」と述べ、「それが何をもたらすのか。北米経済にとって巨大なコストだ」と強調した。
関税は米国のインフレ高進を招くとも指摘し、これが関税の応酬による貿易摩擦を回避すべき根拠となる「重要な制約」だと語った。