ウクライナ、国外在住男性のパスポート申請制限 兵員不足に対応
4月24日、ウクライナ政府は、兵員不足に対処するため、兵役の対象年齢にある男性国民が国外でパスポートを申請することを一時的に禁止する規則を承認したと発表した。キーウで2022年5月撮影(2024年 ロイター/Ivan Alvarado)
[24日 ロイター] - ウクライナ政府は24日、兵員不足に対処するため、兵役の対象年齢にある男性国民が国外でパスポートを申請することを一時的に禁止する規則を承認したと発表した。
政府は前日、国外在住の18歳から60歳の男性に対する領事サービスを停止したと明らかにしていた。
外務省は24日、この措置の規定について説明。ウクライナへの帰国を宣言する特別な証明書を求める申請者は、大使館や領事館でサポートを受けられるとした。
通常の領事業務は5月18日に再開され、4月23日以降に受理された申請書はその時点で処理されるという。
5月18日には兵力拡大を目的とする徴兵制度改革法が発効する。
外務省によると、民間機関はパスポート申請を扱えなくなり、処理できるのは在外公館のみとなる。
欧州連合(EU)諸国に在住する推定86万人を含め、国外には兵役の対象年齢にあるウクライナ人男性が数多く居住しており、同国はロシアとの戦争で兵力不足に直面している。