最新記事
経済

日中韓の財務相・中銀総裁が会合──インフレリスク継続ふまえ、金融政策「引き締め」にも言及

2024年5月4日(土)13時46分
ロイター
日本銀行

Kim Kyung-Hoon-Reuters

日中韓の財務相と中央銀行総裁は3日、ジョージアの首都トビリシで会合を開いた。為替市場のボラティリティーの高まりは短期的に地域の成長見通しに影響を及ぼすリスク要因の一つと指摘した。

会合後に発表した共同声明は「2023年の地域の経済成長は好調な内需にけん引され強さを増した」とし「内需、投資と輸出の回復、堅調な個人消費に支えられ、24年はより速いペースで成長すると予想される」と表明。

「地政学的緊張、世界的な商品価格と輸送費の高騰、主要貿易相手国の成長鈍化、外部要因からの悪影響による為替市場のボラティリティーの高まりなどのリスクが短期的に東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日本、中国、韓国)の見通しに影響を及ぼす可能性がある」とした。

3カ国の財務相・中銀総裁はアジア開発銀行(ADB)年次総会に合わせて会合を開いた。

声明ではまた、アジアの財務相・中銀総裁らは「インフレの上昇リスクが継続していることを踏まえ、インフレ期待をしっかりと固定させるために多くの加盟国で必要に応じて金融政策を比較的引き締めた状態に保つべきだと考えている」と言及。「インフレは引き続き緩やかになると予想されるが、国内需要が依然として堅調なため、特にコアインフレを中心にディスインフレは緩やかになる」とした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本のCEO
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月1日号(6月24日発売)は「世界が尊敬する日本のCEO」特集。不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者……その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ首脳が会談、ロ大統領とも近く協議とトラ

ワールド

米、イランと来週協議 トランプ氏「合意に署名の可能

ワールド

EU、宇宙関連事業強化へルール刷新 単一市場創設で

ワールド

スペイン首相、NATO国防費目標「現行のGDP比2
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 5
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    細道しか歩かない...10歳ダックスの「こだわり散歩」…
  • 10
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中