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トランプ米大統領、アフガン新戦略発表 増派に道開く

2017年08月22日(火)13時00分

 8月21日、トランプ米大統領(写真)は夜、新たなアフガニスタン戦略を発表した。駐留米軍の性急な撤退に反対の立場を示し、増派に道を開いた。写真はバージニア州で撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日夜、新たなアフガニスタン戦略を発表した。駐留米軍の性急な撤退に反対の立場を示し、増派に道を開いた。

大統領はテレビ放送された演説で新戦略について、アフガニスタンが米国への攻撃を狙うイスラム過激派の隠れ場所となるのを阻止することを目指していると説明した。パキスタンに対する戦略を厳しくする方針も明らかにした。

トランプ氏は昨年の大統領選で、アフガン戦争は人命と歳出の両面で負担が大き過ぎると繰り返し主張していた。

この日の演説では「撤退が私の当初の直感だった」としながら、国家安全保障担当顧問らの見解を踏まえ、反政府武装勢力タリバンによる政権打倒を防ぐために米軍勢力の強化が必要だという結論に至ったと述べた。

トランプ氏は、増派の規模は明らかにしなかった。一方、政府高官は、マティス米国防長官の4000人程度の増派計画をトランプ氏が承認したと明らかにした。現在の駐留米軍は8400人。

トランプ氏は、撤退の時期も明言しなかった。ただ、米国の支援は無制限ではないと説明。前政権のように莫大なコストをかけて国の再建に関与する意向はないと表明した。

パキスタンに対しては「アフガン戦略で米国と協力して多くを得るか、テロリストを保護し続けて多くを失うかだ」と述べ、より厳しい姿勢を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
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