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エアバス、第3四半期利益・売上高が予想超え 小型機生産目標は下方修正

2025年10月30日(木)09時59分

 10月29日、 欧州航空機大手エアバスが発表した第3・四半期決算は、調整後営業利益が前年同期比38%増の19億4000万ユーロ(22億6000万ドル)となり、アナリスト予想平均の17億6000万ユーロを上回った。写真はロンドンの空港で離陸準備をするエアバス機。2024年4月撮影(2025年ロイター/Isabel Infantes))

Tim Hepher

[パリ 29日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスが29日発表した第3・四半期決算は、調整後営業利益が前年同期比38%増の19億4000万ユーロ(22億6000万ドル)となり、アナリスト予想平均の17億6000万ユーロを上回った。

売上高は14%増の178億3000万ユーロで、アナリスト予想の173億7000万ユーロを超えた。

エアバスは同社最小の旅客機A220型機について、2026年の生産目標を従来の月産14機から同12機に下方修正した。供給面での懸念と改良エンジンの入手待ちの影響を理由に挙げた。

ギヨーム・フォーリー最高経営責任者(CEO)は「月産14機の目標を放棄するわけではないが、来年は14機ではなく、12機を目指す」とする一方、月産14機にいつ到達するかとの質問には答えられないことを認めた。

ロイターは27日、エアバスが今年と来年のA220の一部組み立てを延期し、26年代半ばまでに月産12機を社内目標に設定し、同年12月に同14機到達を目指すと報じていた。この目標は現在、エアバスの詳細計画から削除されている。

エアバスはこれまで、カナダの航空機メーカー、ボンバルディアの資金不足を受けて買収したA220について、採算ラインに達するには月産14機が必要だと示唆している。これは現在の推定生産ペース月産7─8機のほぼ2倍に相当する。

同社は関税の影響を織り込んだ財務予想を据え置いた。その他の主要生産計画も維持し、2027年には最も売れ筋のA320ネオについて月産75機を生産する方針を示した。

また第3・四半期にエンジン供給を巡る懸念が緩和されたことを受け、2025年の商用機の納入目標約820機も再確認した。

ロイター
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