英財務相、石油ガス企業の超過利潤税を1年前倒し廃止か=FT
リーブス英財務相(写真)が、石油・ガス生産会社の超過利益に追加課税する超過利潤税(ウィンドフォール税)を、予定の2030年3月より1年早い29年3月に廃止することを決める可能性がある。9月29日、リバプールで撮影(2025年 ロイター/Hannah McKay)
[29日 ロイター] - リーブス英財務相が、石油・ガス生産会社の超過利益に追加課税する超過利潤税(ウィンドフォール税)を、予定の2030年3月より1年早い29年3月に廃止することを決める可能性がある。英紙フィナンシャル・タイムズが情報筋の話として29日報じた。
11月に発表する年次予算に盛り込む可能性がある。
一方でリーブス氏はエネルギー企業に対し、税を前倒しで廃止した場合には新規投資を増やすように確約するよう求めているという。
ウィンドフォール税は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰を受けて22年に導入され、北海でエネルギーを生産する企業の実効税率は78%に上昇した。
業界団体オフショア・エネルギーズUKは、同税を前倒しで廃止すればプロジェクト90件で400億ポンド(536億8000万ドル)の投資が動き出すと主張している。
リーブス氏は30年までに日々の政府支出と税収を均衡させるという目標達成に向け、幅広い選択肢を検討中だと考えられている。
リーブス氏の報道官は、電子メールで「予算前に税制変更に関する憶測にコメントすることはしない」とコメントした。





