ニュース速報
ビジネス

ポルシェ、ブルーメCEOの後任にマクラーレン元トップを指名

2025年10月20日(月)10時25分

 10月17日、ドイツの高級スポーツ車メーカーのポルシェは、監査役会がオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)の後任に、英同業マクラーレン・オートモーティブの元CEO、ミヒャエル・ライターズ氏(写真)を起用する人事を決定した。伊マラネロで2019年9月撮影(2025年 ロイター/Flavio lo Scalzo)

Rachel More Nick Carey

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツの高級スポーツ車メーカーのポルシェは17日、監査役会がオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)の後任に、英同業マクラーレン・オートモーティブの元CEO、ミヒャエル・ライターズ氏を起用する人事を決定した。投資家はポルシェの再生に向け、この動きを歓迎しているが、ライターズ氏が直面する課題の厳しさを現実として受け止めている。

ライターズ氏は2026年1月1日付で就任する。ポルシェは米国の関税、中国での販売不振、電気自動車(EV)を見限り、かつて同社に高い収益をもたらした内燃エンジン車を優先させる費用のかかる戦略転換に苦しんでいる。

ライターズ氏を知る英高級車メーカー、アストン・マーチンの元CEO、アンディ・パーマー氏はライターズ氏のCEO就任について「一種の毒入りの聖杯だ」とし、「彼は嵐の真っただ中に飛び込むことになるだろう。誰にとっても容易なことではないが、彼にはその経験がある」と述べた。

ライターズ氏はマクラーレン、ポルシェ、伊フェラーリでさまざまな職務を務めたスポーツ車業界ではよく知られた人物。2000─13年までポルシェのSUV(スポーツタイプ多目的車)担当責任者として、「カイエンヌ」の開発に携わった経歴を持つ。

その後、フェラーリの最高技術責任者、マクラーレンCEOを務め、マクラーレンが英EV新興フォーセブンと経営統合したことを受け、今年初めに辞任した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国GDP、第3四半期は前年比+4.8% 1年ぶり

ビジネス

DBRS、イタリア格付けを「A低」に上げ 財政再建

ビジネス

午前の日経平均は急反発、政局の不透明感後退で最高値

ワールド

自民ときょう午後6時に連立政権樹立で合意へ=吉村維
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 7
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 8
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中