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午後3時のドルは151円後半に下落、米中対立懸念のリスクオフ

2025年10月14日(火)15時41分

 10月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の151円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の151円後半で推移している。いったん落ち着いた米中摩擦に対する懸念がぶり返し、米株先物が下落したことで、ドル/円の下げが深まった。

ドルは朝方から一時152.61円まで上昇するなど、底堅い展開となっていたが、仲値公示を過ぎてからは上昇が一服。正午前に下げに転じると、午後にかけて151円台へと急速に下げ幅を拡大した。ただ今のところ過度な悲観は限られ、151円後半で下げ止まっている。

週末のトランプ米大統領のSNS(交流サイト)投稿でいったん落ち着いた米中の対立懸念は、中国商務省が韓国造船会社の米国関連子会社5社に対して対抗措置を講じたと明らかにしたことでぶり返したものの、最終的には米中首脳会談が行われるとの市場の見方は変わっていないもようだ。

日本の政局を巡っては、「高市早苗氏の自民党総裁就任で株買い・円売りを進めた短期のプレーヤーから、そのトレードを一部解消する動きが出ている」(為替ブローカー)との指摘もある。

「高市トレード」が解消に向かえば、これまでの株買い・円売りが巻き戻されることになるものの、金融緩和や財政緩和への思惑が円売りの背景にはあり、政局の混乱がどう決着しても「円買いの材料はない」(オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター)との見方もある。仮に高市氏以外が首相に就任したとしても、財政緩和観測はくすぶり続けることになる。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.71/151.7 1.1582/1.15 175.75/175.

3 86 76

午前9時現在 152.44/152.4 1.1565/1.15 176.33/176.

8 66 34

NY午後5時 152.27/152.3 1.1568/1.15 176.18/176.

0 71 21

ロイター
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