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米国株式市場=大幅反発、米中貿易戦争巡る懸念和らぐ ブロードコムが高い

2025年10月14日(火)06時23分

米国株式市場は大幅反発。トランプ米大統領が中国との貿易に対する強硬姿勢を和らげたことを受け、貿易戦争を巡る懸念が和らぎ、ダウ工業株30種は約588ドル高で取引を終えた。ブロードコムなどの半導体株の買いが膨らむ中、ナスダック総合は2%超上昇した。(2025年 ロイター/Carlo Allegri)

[13日 ロイター] - 米国株式市場は大幅反発。トランプ米大統領が中国との貿易に対する強硬姿勢を和らげたことを受け、貿易戦争を巡る懸念が和らぎ、ダウ工業株30種は約588ドル高で取引を終えた。

ブロードコムなど半導体株の買いが膨らむ中、ナスダック総合は2%超上昇し、5月27日以来の上昇率となった。    ベセント米財務長官は13日、トランプ大統領は中国の習近平国家主席と10月下旬に韓国で会談する方針を変えていないと述べた。    トランプ氏は10日、11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと表明した。ただ、週末には中国との関係について「心配はいらない」とし、米国は中国を「傷つけたくない」と交流サイト(SNS)に投稿した。    人工知能(AI)関連ハイテク株が好調で、ブロードコムは10%近く急伸。オープンAIにとって初となる自社製AI半導体の開発で提携すると発表した。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「AIが引き続き相場をけん引しており、押し目買いが入ったのは意外ではない」と指摘。同時に、トランプ氏と中国の対立が解決しない限り、投資家は慎重な姿勢を維持すべきだと述べた。

他のAI関連株ではエヌビディアが2.8%、マイクロン・テクノロジーが6%超、それぞれ上昇。フィラデルフィア半導体指数は5%近く上昇した。

オラクルも5.1%高。証券会社少なくとも2社が目標株価を引き上げたことを材料視した。

S&P総合500種では値上がり銘柄が値下がり銘柄を2.5対1の比率で上回った。    米取引所の合算出来高は182億株。直近20営業日の平均は202億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 46067.58 +587.98 +1.29 45698.46 46153.49 45698.46

前営業日終値 45479.60

ナスダック総合 22694.61 +490.18 +2.21 22578.67 22718.75 22499.49

前営業日終値 22204.43

S&P総合500種 6654.72 +102.21 +1.56 6622.53 6668.68 6620.71

前営業日終値 6552.51

ダウ輸送株20種 15239.93 +172.06 +1.14

ダウ公共株15種 1147.36 +7.19 +0.63

フィラデルフィア半導 6723.47 +315.86 +4.93

VIX指数 19.03 -2.63 -12.1

4

S&P一般消費財 1881.24 +42.12 +2.29

S&P素材 562.26 +8.71 +1.57

S&P工業 1282.11 +13.25 +1.04

S&P主要消費財 866.07 -3.15 -0.36

S&P金融 875.96 +8.18 +0.94

S&P不動産 256.75 +1.27 +0.50

S&Pエネルギー 662.31 +9.29 +1.42

S&Pヘルスケア 1655.57 -1.43 -0.09

S&P通信サービス 415.70 +7.31 +1.79

S&P情報技術 5654.27 +136.41 +2.47

S&P公益事業 461.33 +3.43 +0.75

NYSE出来高 11.68億株

シカゴ日経先物12月 ドル建て 47125 - 495 大阪比

シカゴ日経先物12月 円建て 47015 - 605 大阪比

ロイター
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