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日経平均は4日続伸、高市トレードで連日最高値 利益確定が上値抑制

2025年10月07日(火)16時30分

 東京株式市場で日経平均は小幅ながら4日続伸となり、前営業日比6円12銭高の4万7950円88銭と終値ベースの史上最高値をわずかながら更新して取引を終えた。写真は東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅ながら4日続伸となり、前営業日比6円12銭高の4万7950円88銭と終値ベースの史上最高値をわずかながら更新して取引を終えた。TOPIXとともに取引時間中の史上最高値も更新した。自民党の高市早苗新総裁の政策に期待する「高市トレード」が継続した。一方、高値警戒感がくすぶる中で利益確定売りが上値を抑制し、大引け前には一時マイナスに転じる場面もあった。

日経平均は連日で取引時間中の史上最高値を更新し、一時582円57銭高の4万8527円33銭に上昇した。半導体関連株やデータセンター関連株などハイテク株の一角が、指数の上昇をけん引した。 ドル/円が円安基調だったことは輸出株を中心に支えになった。日銀の利上げ期待の後退は不動産株を支援し、銀行など金融株の逆風になった。業種別の鉄鋼が値上がり率上位に入り「バリューとグロースの循環が効いている面もありそうだ」(大和証券の細井秀司シニアストラテジスト)との声が聞かれた。 高値警戒は根強く、後場に日経平均は徐々に上げ幅を削た。一時マイナスに転じたものの、前日の2000円を超える上昇の後の下押しにしては40円安と限られたことから、底堅さも意識された。「(高市新総裁について)海外勢を中心にアベノミクスの再来がイメージされ、持たざるリスクが意識されていてもおかしくない」(細井氏)との声があった。 TOPIXは0.06%高の3227.91ポイントで取引を終え、こちらも終値で史上最高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比0.06%高の1661.89ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆6084億3600万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や空運、ゴム製品など20業種、値下がりはその他金融や小売、保険など13業種だった。 フジクラやソフトバンクグループが上場来高値を更新。トヨタ自動車はしっかり。一方、ファーストリテイリングは軟調。レーザーテックは大幅安だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.1%高の752.52ポイントと3日続伸した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが800銘柄(49%)、値下がりは747銘柄(46%)、変わらずは69銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 47950.88 6.12 48281.12 47,904.38─48,527.33

TOPIX 3227.91 1.85 3238.6 3,224.09─3,248.39

プライム指数 1661.89 0.93 1667.25 1,660.01─1,672.36

スタンダード指数 1487.95 2.86 1488.32 1,482.61─1,493.08

グロース指数 976.08 0.9 979.56 967.18─984.45

グロース250指数 752.52 0.72 755.52 745.17─759.46

東証出来高(万株) 250852 東証売買代金(億円) 66084.36

ロイター
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