英ＢＰ新会長、石油・ガス事業への回帰加速必要と強調

　英石油大手ＢＰのアルバート・マニフォールド新会長は９月３０日、従業員宛ての内部メモで、同社の事業ポートフォリオは「過度に複雑」で、石油・ガス事業へ焦点を戻す戦略をより迅速に実行する必要があると述べた。写真はＢＰのロゴ。２０１０年１１月、ロンドンで撮影（２０２５年　ロイター/Suzanne Plunkett）

Shadia Nasralla　Stephanie Kelly

[ロンドン １日 ロイター] - 英石油大手ＢＰのアルバート・マニフォールド新会長は９月３０日、従業員宛ての内部メモで、同社の事業ポートフォリオは「過度に複雑」で、石油・ガス事業へ焦点を戻す戦略をより迅速に実行する必要があると述べた。このメモをロイターが確認した。

マニフォールド氏はヘルゲ・ルンド氏の後任として会長に就任した。

マニフォールド氏は「現在保有する一部の資産は他社にとってより価値があるかもしれない。わが社は収益性を高める必要がある」と述べた。

ＢＰは２０２７年末までに純負債を２６０億ドルから１４０─１８０億ドルに削減するために２００億ドル相当の資産売却を明言している。

マニフォールド氏は「財務上の課題は収益性の低下と貸借対照表上の巨額の債務だ。戦略的方向性は正しいが、より迅速に動いて実行を加速する必要がある」と指摘した。

ＢＰ株５％強を保有するアクティビスト(物言う投資家)エリオット・マネジメントはＢＰにコストと支出を削減し、キャッシュフローを増やすよう求めている。