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中国サービス部門、9月民間PMIは52.9に低下 需要堅調も雇用減

2025年09月30日(火)11時49分

 レーティングドッグ/S&Pグローバルが30日発表した9月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は52.9と、景況改善・悪化の分岐点となる50を上回ったが、前月の53.0からは若干低下した。写真は江蘇省で建物の外壁を清掃する作業員。2015年5月撮影(2025年 ロイター)

Liangping Gao Ryan Woo

[北京 30日 ロイター] - レーティングドッグ/S&Pグローバルが30日発表した9月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は52.9と、景況改善・悪化の分岐点となる50を上回ったが、前月の53.0からは若干低下した。国内外の需要は堅調だったものの、雇用減少が重しとなった。

新規事業の伸びは8月からやや鈍化したが、観光業の回復を追い風に新規輸出受注は7カ月ぶりの速いペースで増加した。

一方、企業がコスト上昇や生産能力低下の圧力に直面する中、雇用は17カ月ぶりの大幅減となった。

賃金や原材料価格の上昇を背景に投入コストの伸びがやや加速し、企業は8月に下げていた産出価格を引き上げた。

レーティングドッグの創業者ヤオ・ユー氏は「サービス部門の利益率は依然として圧迫されており、この傾向はまだ根本的な改善が見られない」と指摘。

同時に「短期的に見ると、利益率の低下はPMIにまだ大きな影響を与えていない。サービス部門PMIは当面、拡大が続くと予想している」と述べた。

製造業とサービス部門を合わせた総合PMIは8月の51.9から52.5に上昇し、昨年6月以来の高水準となった。

ロイター
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