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スイス中銀、当預ゼロ金利適用11月から縮小 市中流動性を促進

2025年09月30日(火)13時24分

 9月29日、スイス国立銀行は、市中銀行が預ける当座預金のうち現在0%の政策金利が適用される部分を縮小すると発表した。写真はベルンで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

John Revill

[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は29日、市中銀行がSNBに預ける当座預金のうち現在0%の政策金利が適用される部分を縮小すると発表した。11月1日から実施する。事実上、マイナス金利の適用がを拡大する。銀行間の貸し出しを促進し、金融政策を円滑に市場金利へ波及させることが狙いだ。

SNBは現在、所要準備の18倍までの残高に政策金利の0%を適用し、超過分にマイナス0.25%を適用している。

11月1日から0%適用範囲を18倍から16.5倍に引き下げる。基準の変更は過去1年間で4回目となる。

SNBは今回の措置について、金融政策の有効性が確実に維持されるとともに、金融政策が活発な短期金融市場を支援する道筋を確保する狙いで設計されたと説明。「基準の調節は、現在の金融政策スタンスには全く影響しない」と付け加えた。

UBSのエコノミスト、マキシム・ボテロン氏は「より多くの銀行準備預金にマイナス0.25%の金利が適用されることを意味するため、銀行間市場の取引を奨励する狙いで設計された」と述べ、将来の銀行間貸し出しの落ち込みを防ぐ公算が大きいと話した。

ロイター
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