ＦＲＢ、インフレ対策で高金利維持すべき＝セントルイス連銀総裁

米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、追加利下げには前向きであるものの、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は慎重な姿勢を維持する必要があるとの見方を示した。５月撮影（２０２５年　ロイター/Ann Saphir）

［ワシントン 　２９日　ロイター］ - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、追加利下げには前向きであるものの、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は慎重な姿勢を維持する必要があるとの見方を示した。目標の２％を上回る水準で高止まりしているインフレに対抗できる程度に金利を高く維持する必要があると述べた。

ムサレム氏はセントルイスのワシントン大学で「金融政策は現在、控えめに引き締め的から中立的の間のどこかにある」と言及。「将来の利下げの可能性については前向きに考えている。ただ、政策が足元の水準から過度に緩和的になるまでの余地は限られているため、慎重に行動する必要がある」と述べた。

また、短期的なインフレ期待は若干高いものの、長期的な期待は安定していると指摘。インフレ率は向こう２、３四半期にわたって高止まりするとの予想を示した。