仏総合PMI、9月は5カ月ぶり低水準 製造・サービスともに悪化

S&Pグローバルが23日発表したフランスの9月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.8から48.4に低下し、5カ月ぶりの低水準となった。需要低迷を受け、製造業、サービス業ともに景況が悪化した。ルアーブル近郊のルノーの工場で2024年3月撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表したフランスの9月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.8から48.4に低下し、5カ月ぶりの低水準となった。需要低迷を受け、製造業、サービス業ともに景況が悪化した。
製造業PMIは50.4から48.1に悪化し3カ月ぶりの低水準。生産指数は49.8から45.9に低下し7カ月ぶりの低水準となった。
サービスPMIは49.8から48.9に低下し2カ月ぶりの低水準。
総新規受注は16カ月連続で減少した。
ハンブルグ商業銀行のエコノミスト、ヨナス・フェルドフーセン氏は、「フランスの民間部門は夏の間、安定化の兆しを見せていたが、9月のデータは厳しい現実を突きつけた」と述べた。
民間部門の雇用はわずかながら2カ月連続で増加した。しかし企業の信頼感は低迷。政治的な不透明感が予想を下押しする要因との指摘が出た。
価格設定の面では、営業コストの上昇にもかかわらず、厳しい競争と需要低迷を反映して5月以来初めて価格を引き下げた。