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イタリア財政赤字、今年3%下回る可能性 税収増加で1年前倒し

2025年09月21日(日)15時03分

 イタリアのジョルジェッティ経済財務相は20日、今年の財政赤字が欧州連合(EU)の財政規律が定める上限の国内総生産(GDP)比3%を下回る可能性があると述べた。2024年5月のG7財務相会議で撮影(2025年 ロイター/Massimo Pinca)

(見出しを修正して再送します)

[ローマ 20日 ロイター] - イタリアのジョルジェッティ経済財務相は20日、今年の財政赤字が欧州連合(EU)の財政規律が定める上限の国内総生産(GDP)比3%を下回る可能性があると述べた。税収増加で政府の想定より1年前倒しで達成することが可能だと説明した。

政府は4月に、24年に3.4%だった財政赤字を今年は3.3%に抑え、26年に2.8%に下げる方針を示していた。

財政赤字の下振れは、税収の着実な増加が背景。1─7月の税収は前年比5.3%、金額で160億ユーロ(187億9000万ドル)以上増加した。

今年中に財政赤字を3%以下に抑えれば、EUが24年に同国に取った規律違反の是正措置から脱却できる。

ジョルジェッティ氏は、「手続きから抜ける可能性が現実味を帯びており、それを達成することが国の利益だ」と述べた。

19日にイタリアの格付けを「BBB」から「BBB+」に引き上げたフィッチは、今年の財政赤字を3.1%と予想した。

ロイター
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