ＥＣＢ、インフレ見通しを小幅修正 26・27年は2％下回る

欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１１日、経済成長率とインフレ率の見通しを小幅に修正した。写真はフランクフルトにあるＥＣＢビル。２０２４年６月撮影（２０２５年　ロイター/Wolfgang Rattay）

［フランクフルト　１１日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１１日、経済成長率とインフレ率の見通しを小幅に修正した。総合インフレ率およびコアインフレ率は、予測期間末までにＥＣＢの目標である２％を下回る水準にとどまる見通しだ。

２０２５年の経済成長率は従来予想より上方修正されたが、２０２６年と２０２７年は前回予想とほぼ同水準だった。

ＥＣＢは声明で「新たなスタッフ予測は、６月時点の予測とほぼ同様のインフレ見通しを示している」と述べた。

こうした見通しを背景に、ＥＣＢは１１日の理事会で政策金利を据え置いた。次の一手についてはほとんど手がかりを示さなかった。

＜ＥＣＢの成長率とインフレ率見通し（カッコ内は６月時点の予想）＞

2025 2026 2027

GDP Growth: 1.2 (0.9%) 1.0 (1.1%) 1.3% (1.3%)

Inflation: 2.1 (2.0%) 1.7 (1.6%) 1.9% (2.0%)

Core inflation 2.4 (2.4%) 1.9 (1.9%) 1.8% (1.9%)