旧村上ファンド系、フジ・メディアHD株の保有17.33%に 20%に近づく

旧村上ファンド系の投資会社レノ(東京都渋谷区)などがフジ・メディア・ホールディングス株を買い増したことが4日に関東財務局に提出された変更報告書で分かった。写真はお台場のフジテレビ本社ビル。2018年10月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Shinichi Uchida
[東京 4日 ロイター] - 旧村上ファンド系の投資会社レノ(東京都渋谷区)などがフジ・メディア・ホールディングス株を買い増したことが4日に関東財務局に提出された変更報告書で分かった。保有比率は共同保有者との合計で前回報告の16.32%から17.33%に上昇した。報告義務発生日は8月28日。
報告書の提出は7月10日以来。
保有目的は引き続き「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
フジ・メディアHDは7月、旧村上ファンド系の投資会社などが同社株を買い進めていることを受け、大規模買い付け行為などへの対応方針の導入を決議。20%以上を取得しようとする買付者に情報提供を求めたり、株主の意思を確認したりするなど一定の手続きを経た上で、対抗措置が必要と判断すれば新株予約権を株主に無償で割り当てるとしている。レノなどの保有比率が20%に近づいてきており、今後の動向に注目が集まりそうだ。