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午前の日経平均は反落、連休明けの米株安引き継ぐ 円安が下支え

2025年09月03日(水)12時07分

 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比123円90銭安の4万2186円59銭だった。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比123円90銭安の4万2186円59銭だった。連休明けの米国株安の流れを引き継いで売りが先行、ドル/円が円安方向に振れた場面では下げ幅を縮小したが、戻りは鈍かった。業種別では、銀行株が軟調な値動きとなった。

日経平均は前場を通して方向感を欠く値動きとなった。224円安の4万2085円66銭で寄り付いた後、16円安まで下げ幅を縮小する場面がみられたが、再び下げ幅を拡大した。ドル/円の動向を見極めながらの展開となった。

市場では「ファンダメンタルズ面でポジティブな話が少ない。外部環境の不透明感から極端に売ることもできず、見極めが難しい」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との声が聞かれた。

TOPIXは0.43%安の3068.51ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0599億9100万円。東証33業種では、値下がりは銀行、機械、海運など18業種、値上がりは非鉄金属、パルプ・紙、鉄鋼など15業種だった。

銀行株が軒並み安となった。市場では、前日の氷見野良三日銀副総裁の利上げ観測後退を示唆する発言が響いているとの見方があった。

主力株では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、ダイキン工業が軟調、ファーストリテイリング、アドバンテスト、ソニーグループはしっかりだった。

個別では、メガネチェーン「Zoff」を展開するインターメスティックが17.25%高で、東証プライム市場の値上がり率トップとなった。2日に「メガネスーパー」のビジョナリーホールディングスを完全子会社化すると発表したことが手掛かりとなった。好決算を発表した内田洋行は11%高だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが975銘柄(60%)、値下がりは584銘柄(36%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。

ロイター
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