ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは147円後半、買い戻し優勢 日銀副総裁発言で円売りも

2025年09月02日(火)15時33分

 9月2日 午後3時のドル/円は147円後半と、前日東京時間午後5時時点と比べドル高/円安の水準で推移している。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は147円後半と、前日東京時間午後5時時点と比べドル高/円安の水準で推移している。日銀の氷見野良三副総裁の発言が予想ほどタカ派的ではないとして円売りが一部で出た。ドルが全般的に買い戻されたとの声もある。

ドルは朝方から買いが優勢で、午前の氷見野副総裁のあいさつが始まると水準を147円後半へとさらに切り上げた。利上げに踏み込んだタカ派的な内容になるとの期待感が強い中で、新しい話は出ず、いったんドル買い/円売りで反応したとの見方が聞かれた。

日銀の氷見野良三副総裁は2日、北海道釧路市で開いた金融経済懇談会で、各国の通商政策の影響は「いずれ顕在化する」とした上で、当面は影響が「大きくなる可能性の方により注意が必要ではないか」と述べた。午後に行われた記者会見では、見通し実現の確度だけでなく、上下双方向のリスクを見て利上げを判断していく考えを示した。

三菱UFJ信託銀行の酒井基成・資金為替部マーケット営業課課長は、ドルを積極的に買い進めるフェーズではなくレンジの範囲内ではあるものの、全般的なドルの買い戻しがきょうのドル/円相場上昇の背景にあるとの見方を示す。

5日の雇用統計やその後9日の雇用統計の年次改定など注目材料が今後控えており、「様子見にならざるを得ない」として、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けたポジション調整が続くとしている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.90/147.9 1.1693/1.16 172.97/172.

4 94 99

午前9時現在 147.09/147.1 1.1714/1.17 172.31/172.

2 16 32

東京1日午後5時 147.06/147.0 1.1724/1.17 172.42/172.

8 26 46

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

金総書記が北京到着、娘も同行のもよう プーチン氏と

ビジネス

住友商や三井住友系など4社、米航空機リースを1兆円

ビジネス

サントリー会長辞任の新浪氏、3日に予定通り経済同友

ワールド

イスラエル予備役約4万人動員へ、軍高官が閣僚と衝突
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 4
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあ…
  • 5
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 6
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 7
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中