アウディ、戦略見直しで年間販売目標200万台を検討＝関係筋

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）傘下の高級車ブランド、アウディは年内に発表する見通しの新たな戦略の下で、長期的販売目標を２０２４年比２０％増の２００万台に設定する可能性がある。写真は２０２３年５月、ベルリンで撮影（２０２５年　ロイター/Annegret Hilse）

Christina Amann

[ベルリン １日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）傘下の高級車ブランド、アウディは年内に発表する見通しの新たな戦略の下で、長期的販売目標を２０２４年比２０％増の２００万台に設定する可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。

関係者は目標を達成する具体的な年については言及しなかった。

これまで報じられていなかったこの販売目標台数は年間記録となり、ここ数年の販売低迷を受けた巻き返しに向けたより積極的な姿勢を示している。

アウディは親会社ＶＷにとって頭痛の種で、モデル投入の遅れや技術的な失敗により、競合他社との差が広がっている。さらに米国の関税の影響で業績見通しの下方修正を余儀なくされたことで問題が深刻化している。

今年の販売目標は１７０─１８０万台。昨年は１１．８％減の１６７万台だった。

楽観的な長期見通しは、米市場への期待が増していることも要因。同関係者によると、アウディは米国で現在年間約２０万台を販売しているが、これを倍増できる可能性があるとの見方を表明した。